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私達は風景を眺めるとき、カメラのように目の前すべてを等価に意識することはできません。少なくとも私の目は常に、優先的な中心を求めながら「見る」ことを行います。

とある風景の写真を白黒コピーして拡大し、一辺が同じ長さの正方形になるよう切り分け、分割されたイメージひとつずつをモチーフにして描き、一枚ずつの「絵画」にしていきます。上下左右に等間隔のすきまをあけてそれらを四方の壁に設置していき、その中から何枚かをランダムに外していきます。

個々の画面に描かれたイメージと、それらが連なって見えてくるであろう風景は、鑑賞者である私達の意識にどのような距離をもって作用してくれるのでしょうか。

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